DAY.37(Last) Oslo 旅の終わり

2018/8/22

旅の終わり。
ストックホルムを夜に出たバスは、無事にオスロに着いた。

が、ここでもトラブルが。。

バス二階の最前列で横になって寝ていると、目が覚めたところがバスターミナルだった。

慌ててiPhoneのGPSで現在地を確認すると、オスロではなく、まだノルウェーに入ったばかりの町だった。
「もうすでに到着時間は過ぎているのに、おかしいな」

と思いつつもたしかにGPSはAskimという別の町を指しているため、また横になる。

動き出したバスを最前列から眺めていると、そこがかなりの大都市であることを知る。

ノルウェーって田舎の方でも意外に栄えているんだなぁと感心しながらぼーっとして、ふと後ろを振り向くと誰も乗っていない。

誰も乗っていない、、??

いやいや、まさか、だってGPSは何度確認しても、、
と再び地図アプリを開くと現在地が再調整され、むにょーんと一気にオスロ(の郊外)を指した時は、この世の終わりかと思った。

急いで荷物をバッグに突っ込み、下の階の運転手の元へ駆け寄ると「なんでいるん!?」的なリアクション。
いたんですすみません。

急ブレーキと共に急停止し、バス後方の巨大なトランクを開けてバックパックをとろうとするも、無い。

なんでないん!?運転手に聞くと軽ギレしながら「ステーション!!」と言われた。
どうやら荷物は全部オスロのバスターミナルに放り投げてきたらしい。


完全にやばい。ここはすでにオスロの郊外で、ノルウェーのお金も持っていないので全力で走ってバスターミナルへ戻るしかない。

ビーサンで全速力で10キロほど走っただろうか。

「無くなっていたらどうしよう、最後の最後で!」
という猛烈な心配にも心拍数を上げられながら走り続け、

バスターミナルに着いた時には、無残に放り投げられた我が相棒のバックパックが転がっていた。。

と、いう事も最後に起こりながら、
本当に最後の最後まで自分は本当に旅の才能がないなぁと思い知らされたようだった。

そして、こういった旅の才能がないからこそ起こることごとの方が面白いということもよくわかっている。

きっと今後の僕の人生の中で、「ノルウェイ」という単語を聞いた時に反射的に連想されるイメージは、

あのオスロの街を地獄のような顔をして走り回った事が思い出される事だろうだろう。

ドイツ、チェコ、ポーランド、リトアニア、ラトビア、エストニア、フィンランド、スウェーデン、ノルウェイの全9カ国を巡る旅。

この旅は、ここオスロを最終地として終わった。

それぞれの国に、思い浮かぶ顔がある。

日本に帰っても、この遠い国の、小さい町にも、人が生きているという事実は、
今後の僕自身の人生の中で、揺るがない事実として生き続けるのだろう。


過去10年の旅の集大成といえる、奇跡の出会いもあった。

日本でも、僕は僕らしく生き、そしてまたどうせ僕らしさを失っていくだろうから、

そしたらまた旅に出ようと思う。

本当に素晴らしい旅だった。

ノルウェイから帰国後翌日から、東京・渋谷ヒカリエにて旅先で集めた生地で作るオーダーメイドの受注展示会を催しました。

ブログは、サイトを移転後、これからも活動内容を綴っていきます。恥じもてらいもなく、むちゃくちゃにやっていこうと思っておりますので、今後もお読み頂けましたら幸いです。


ひとまず、この旅ブログをお読み頂きまして、ありがとうございました。


井出 雄士


2018/9/1(土)
広島県尾道市向島 Atelier Antwerpにて


合掌