DAY.05-2 ロケト

2018/07/22 Sun

カルロヴィヴァリの小さなローカルバスターミナルに着くと、記憶の底に眠っていた7年前に見た光景が思い出されてきた。
7年前も、この小さなバス停でロケト行きのバスを待っていた。

7年前ドイツのドレスデンからチェコに下りてきた自分は、なぜカルロヴィヴァリに1泊もせずわざわざロケトなんていう田舎まで行ったのか、その理由は覚えていない。

とにかくロケトの街の美しさだけは、はっきりと忘れられずに残っている。

一応「東欧」になるチェコに入り、やはり物価がガクンと下がった。カルロヴィヴァリ→ロケトまでは€1にも満たない25CZK。


1時間足らずでロケトに到着。



懐かしい。またここに戻ってこれた。そして相変わらず美しい。

ロケトの街は、特出した観光資財はない。

城があって、城下町があって、その周りを川が囲っているだけだ。

まるで観光地化されていなかった当時、長髪のアジア人を稀有な目でみられながら、月並みであるが本当に中世にタイムスリップしたかのような感覚でこの街を過ごした。


そんなロケトに着いたのは19時。

感慨に浸る前に、今晩寝る場所を確保しなければならない。

前回のロケトでとてもお世話になった民宿に泊まりたかったが経営を辞めてしまったようだったのでロケトでは宿をとっておらず、現地着いてなんとかしようと思っていた。

バスがロケトに着く直前、街の外周を川に沿ってぐるっと一周する。

その時に前回のロケト滞在時に自転車に乗ってカルロヴィヴァリまで行った川沿いの道が見えた。


そしてその道の途中で、川沿いに小さなバーがありそこでビールを飲んだのを思い出した。そしてそこにはテントを張ってキャンプしている人達がいた。

天気が怪しかったが、今晩はそこまで歩いて川岸でテント泊することに決め。
バックパックを担ぎながら、川沿いの山道を歩きだす。


時刻は19時を回っていたが、こっちは21時まで明るいのが助かった。

雨が降ると肌寒いが、湿度がないので日中も日陰に入れば涼しく、とても旅がしやすい。北欧まで上ったらもっと日照時間は伸びるのだろう。

迷いながら小一時間ほど歩いただろうか、
確かに7年前にビールを飲んだ、小さなバーが見つかった時は安堵した。
ここもやはり、記憶そのままだった。


チェコに入ってから、英語が通じない機会が一気に増えた。
ジェスチャーとノリでテント張っていいか聞いたらオッケー的な感じだったので、日が暮れる前に早速テントを張る。

テントを持って旅をするのは初めてだ。
(オーストラリアで車を買った時は12人用の城のようなテントをノリで買ったが組み立てがめんどくさすぎて一度も使わなかった)

とにかく軽量化を目指すパッキングにはそぐわないが、テントがあると安心感が違う。最悪そこらへんで寝りゃいいという安心感がある。

5分で設営。完璧。最高。


隣がバーなので、チェコの生ビールとフィッシュアンドチップスまである。
しかもそれぞれ25CZK。(100円ちょい)

今朝ミュンヘンを出たとは思えないほど色々あった今日は、さすがに疲れた。時差ボケもまだ直っていない。

雨が降らないことを祈りながら、暗くなるのと同時にテントに倒れこむ。

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井出 雄士
Instagram / @maruigeta

ロケトのキャンプサイトにて