DAY.04 ミュンヘン散策・生地探し

2018/07/21

ミュンヘンにはたくさんのビアガーデンがある。


Alineに言わせれば、取り沙汰されているオクトーバーフェストまでいかなくとも、ミュンヘンには十分過ぎるほどにビアガーデンがあるとの事。

多くの人が夏を喜び、その喜びを体現するように自然の元へと集っていた。

ミュンヘン3日目。

この日はAlineがわざわざ半休を取ってくれ、昼までミュンヘンの街を案内してもらうことに。

「夏の週末に、たくさんの地元民が集まる場所がある」

との事で足を運んだ先は、なんのことはない、大きい川のほとりだった。

老若男女たくさんの人。
ある人はビールを飲みながら本を読み、
ある人は全裸になって日光浴をし、
ある人は川に足を浸しながらギターを弾いていた。

自然を尊び、自然がある場所に自然に人が集うというこの人たちの共通意識を尊敬する。

Alineと川に足を浸しながらビールを飲み、色んな話をした。隣でぶらんぶらん揺らしている全裸の女の人に声をかけられた時はどこを見ればいいんだかわからなかった。

天気がいい日に、川辺に座ってビールを飲む。それだけで十分なのをこの人たちは知っている。


午後になりAlineが仕事へ行くと、English Gardenという巨大な公園をランニングする事にした。


天気が崩れ、小雨が降っていた。

どこまでも続く森の道を、迷いながらひたすら走る。



なんでもっと早く旅先でランニングをしなかったのかと悔やむほどに気持ちがいい。

出発直前に思いついたようにランニングセットをバックパックに詰め込んだ。

旅の靴は「着脱容易なスリッポン」が自分の中での絶対だったが、そのメインの靴をランシューズに変え、ウエアも1着あればいいので荷物としてもかさばらない。

霧がかった幻想的な都会にある森を延々と走り、最後は森の中にあるビアガーデンでビールを飲もうと決めていた。


Alineも森の中にあるこのビアガーデンが一番のお気に入りらしい。

小雨が降る中でも人々はビアガーデンに集い、仲間達とビールを飲んでいた。

ここまでくるともう完全にドイツである事を認めざるを得ない。


至高の一杯を飲んだ後は空きっ腹に飲んだせいでふらふらしながら森を出て、Alineに頼まれていた夕食のおつかいをするためにスーパーへ。

何も読めずわからないので買い物中の人達に聞きまくるも、誰もが親切丁寧に教えてくれる。

そして、ここで事件が起きる。


あの、グミ界の王といってもいいであろうHARIBOが一袋たったの€0.59!!!!


そしてパンに塗るやつ界の王といってもいいであろうNutella450gがたったの€1.99!!

嘘だろドイツ正気かよ、、生まれて初めて自分の口から無意識にオーマイガアが飛びだす。

信じられん夢か誠かと何度もプライスタグを確認し、箱ごといったるかという衝動を抑えてハリボを4、ヌテラを1購入。

メルボルン在住時に超絶お世話になったこの2つ、考えてみれば両方ともドイツのものだ。

ニッコニコでHARIBOを食べながらフラットへ帰る。相変わらず歯が折れるんじゃないかと若干迷惑なほど固い。

その後は生地を探しに、再び街へ。

Alineに古い生地が見つかりそうな場所をきいたのだが、やはり現地人の情報に勝るものはない。

絶対にわからないだろうという小さい店を転々としながら、生地を探す。
そしてクラウドファンディング用生地調達、記念すべき1ヶ国目のドイツでの生地を購入。

この生地はスモックの肩パーツに当てるため、どこを使ってもいいようにできれば総柄の生地で、スモックに馴染みそうな質感のものを各国で見つけなければならない。

Alineが夜8時に戻ると、「あなたは本当にラッキーね!行きましょう!」と言ってまた外に出ることに。

街のド中心まで歩いていくと、どこからともなくオーケストラが聴こえてくる。

この日は年に二度の、野外オペラの開催日だった。
夏の夜のミュンへンに、オペラ歌手の歌が響き渡る。
ミュンヘンは美しい街だ。
旅の始まりを、この街で迎えられてよかった。

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井出雄士
Instagram / @maruigeta

Bayreuthのカフェにて